2012年08月28日
こんな経験をするのは・・

本当の自分は、
「この世に生まれる前から輝いていた自分」であり、
「この世を去ったあとも輝いている自分」です。
この「生き通しの自分」
こそ真実であると思えば、
たとえ、
さまざまな試練に遭ったとしても、
「百年に満たない、この世の人生のなかで、いま、自分の魂を鍛えるための経験を積んでいるのだ」
と受け止めることができるのです。
人生においては、
人間関係の苦しみ、
職業の苦しみ、
生活の苦しみ、
病の苦しみなど、
さまざまな苦しみが
襲ってきます。
それに対し、
「一切の苦しみから逃れたい」
と思うのが普通です。
苦しみの渦中にいるときは、
「こんな経験をするのは、もう、こりごりだ。二度と同じような経験はしたくない」
と思うものです。
しかし、
「この人生は、いったい何のためにあるのか」
ということを考えると、
何の経験もしないことが、
ほんとうによいわけではありません。
人間は、
魂の経験を積むために、
この世に生まれてきたのです。
「生命の法」
第五章 生き通しの生命
P204より
2012年08月28日
迷い、悩み、苦しんで・・

宗教には、
さまざま教えがあり、
悟りにも、
いろいろなものがあります。
そのなかで、結局、
いちばん大事なことは何でしょうか。
それは、
「人間の生命は生き通しである」
ということです。
「人間は、この世的、肉体的には、死んだら終わりに見えるが、ほんとうは"死んでも死なない"のだ。その『生き通しの生命』こそ自分の本質なのだ」
と悟ることが大事なのです。
この世で生きている人間には、
さまざまな悩みが生じてきますが、
「自分が生き通しの生命であることを悟った人は一生の宝を得たのと同じなのだ」
と言えます。
ところが、
この世で生きているなかで、
「生き通しの生命」
ということに考えが届かず、
「人間は、この世で迷い、悩み、苦しんで、やがて朽ち果てたら、それで終わりなのだ」
と思っている人には、
この世は
「苦しみの世界」
以外の何ものでもありません。
したがって、
「出発点において、自分自身が、どのような人生観を持っているかによって、人生の幸、不幸は変わるのだ」
と思っていただきたいのです。
「生命の法」
第五章 生き通しの生命
P198より