2012年09月26日
再婚する気だな・・

syuu1228
死んだ人を
棺おけに入れるときに、
よく死に装束を着せます。
白い着物などを着せて
棺おけに入れるのです。
これは悪いことではありません。
あの世を信じてなかった人、
死後の生命を信じてなかった人は、
自分の死んだことに
気づかないことがあるからです。
死んだ人に死に装束を着せ、
通夜をして、
みんなが泣いたり、
お坊さんがきて
お経をあげたりしていると、
本人は怒って
暴れたりしていることがよくあります。
「おれは生きているではないか。おれが死んだことにするとは、こんな悪ふざけは許さんぞ。さすがに人間として許せない」
と家族に怒っている人がたくさんいます。
奥さんに対しては、
「おれを死んだことにして、お前は新しい男を探しているのか」
「おれは、ここに、ちゃんといるのに、死んでしまったことにして再婚する気だな。許さんぞ」
などと怒っている人もいます。
彼らは、
自分が死んだことを、
まず信じません。
まだ生きているつもりでいるのだから、
どうしようもないのです。
ただ、それでも、
「死んだ」という
かたちをつくったり、
儀式をすることは大事なのです。
『永遠の生命の世界』
第一章 死の下の平等
P68より