2012年10月24日
かわいそうな自分・・

Daniel2005
人生の途上において
悲しい出来事や、
苦しい状況に
直面することもあるでしょう。
そのときに大切なのは、
流れていく時間のなかで、
自分を大切にしながら
力を蓄えていくことです。
もがき苦しみ、
おぼれてしまうのではなく、
自分を磨いていくのです。
その際に最も肝心なのは、
「神への信仰」
「神への愛」です。
悩みの渦中にあるときには、
「自分には神への愛があるだろうか」
ということを考えてみてください。
たいていの人は
自己愛の虜になっています。
「こんなにかわいそうな自分」
ということを一生懸命考え、
他人の同情を得たいと思うのに、
だれからも同情の声がないー
この点が問題なのです。
こうしたときには、
背筋を伸ばして、
大空を見上げてみてください。
悩みの渦中にある人、
悪霊の虜になっている人は、
たいてい、
しゃがみ込んで、
太陽に背を向け、
自分の小さな影ばかり
見つめているのです。
それではいつまでたっても
光は見えません。
すっくと立ち上がり、
太陽に向かって
大きく背伸びをすることです。
これが「神への愛」
ということなのです。
小さな自分ばかり見つめないで、
神のほうを振り返り、
感謝の気持ちを抱くことです。
「自分はいかに大きな愛を与えられているか」
「不幸なように見えても、時間の流れのなかでは、それはたいしたことではなく、むしろ大きな向上への糧となっているのではないだろうか」
と考えてみるのです。
どのような試練がきても
そこから教訓を
学んでいく姿勢さえ忘れなければ、
人間は立派になって
いくしかないのです。
『不動心』
第五章 悪霊との対決
P160より