2012年10月08日
未熟なところばかり・・

Padmanaba01
人間というものは、
足らざるところばかりです。
不足なところばかり、
未熟なところばかり、
至らないところばかりです。
しかし、
そういう人間であるからこそ、
さらなる高度なものへの
目覚めがあるのです。
そういう人間であるからこそ、
理想というものを
追い求めることができるのです。
人間は、
自らの至らないことを
知れば知るほど、
完全無比な、
完全無欠な
神の愛というものに
目覚めていきます。
神とは理想そのものです。
理想を愛することが、
神を愛することでもあります。
この点において大切なことは、
「自分がいくらみすぼらしく見えたとしても、いくら頼りなく見えたとしても、どのように劣等感に満ちた自分であろうとも、自分もまた神の創りたるものであり、神そのものと本質において変わらない」
という見方です。
信仰とは、
そういう本来の自己に立ち戻るために、
大いなる理想に向けて
努力していくことなのです。
『幸福の原点』
第四章 信仰の原点
P134より