2012年11月12日
ご主人にたいしても・・

snowpeak
人はみな、
自分にとって
都合のよい価値観のみを
信奉したがる傾向を持っているので、
価値観の多様性を
認めるための努力が必要です。
人間には
いろいろな種類の人がいますし、
いろいろな考え方や
生き方がありますが、
「これがいけない、あれがいけない」
ということばかりを言う人がいます。
例えば、
時間に厳しくて、
とにかく時間が気になって
しかたがない母親であれば、
「子供が時間どおりに動かない」
ということが絶対に許せません。
それ以外の部分で、
いくら子供に良いところがあっても、
自分自身が
時間どおりにビシッと行動しないと
気が済まないタイプであるため
子供も時間どおりに動かないと、
絶対に許せないのです。
そういう人は、
ご主人に対しても、
同じように当てはめようとします。
一つのものの見方で、
すべてを見ようとし、
自分の生き方で、
ほかの人を裁こうとします。
しかし、
人を裁くのを少し待って、
「人間には違いがあり、世の中には、いろいろな人がいる」
ということを考えてみてほしいのです。
今の子供の例で言えば、
「確かに、時間に関しては、いいかげんなところがあるかもしれないが、この子には非常に人付き合いのよいところがある。この人付き合いのよさが、少し時間を破ったりすることにつながっているのだな」
という見方もあるでしょう。
そのように、
「多様なものの見方ができるようになり、いろいろな人間の長所を受け入れることができるようになる」
ということは、
実は、人間としての成長なのです。
『ストロング・マインド』
第三章 心の成熟について
P109より



